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July 31, 2005

「亡国のイージス」

「良く見ろ日本人、これが戦争だ」
この台詞が示しているように政治色強い状況設定である。
近未来SFに入るだろうか。
憲法9条の問題、そして自衛隊の先守防衛の原則の問題を
投げかけている。
*
イージスとはギリシア神話で軍神ゼウスが女神アテナに与えた
「絶対防衛楯」(イージス、Aegis)の名にちなんでいる。いう
までもなく我国は中東方面に派遣している。
「亡国のイージス」Aegis
2005年/日本映画
製作:日本ヘラルド映画他
阪本順治監督作品
*
主演
中井貴一:北の国の工作員、ヨンファ
真田広之:仙石伍長
寺尾聰:宮津副艦長、二等海佐

佐藤浩市:防衛庁、内津本部長
スタッフ
原作: 福井晴敏、「亡国のイージス」
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/0001087965/
脚本: 長谷川康夫/飯田健三郎
音楽: トレヴァー・ジョーンズ
編集: ウィリアム・アンダーソン
撮影: 笠松則通
美術: 原田満生
録音監督: 橋本文雄
***
海上自衛隊のイージス艦「いそかぜ」の副艦長の宮津は、北の国の
工作員ヨンファらと共謀して、東京湾沖で訓練航海中の同艦を乗っ
取り、15人の仲間を除いて退艦させる。
ヨンファは東京を壊滅させることのできる「グソー」という新兵器
を持っていた。それを弾頭に装着し「いそかぜ」は東京湾を北上す
る。空上自衛隊のF2戦闘機なども出撃するが、「先守防衛」の原
則が立ちはだかる上、イージス艦のイージス武器システムに歯がた
たない。
そんな中、艦を下ろされた仙石伍長が一人で「いそかぜ」潜入する。
**
「良く見てください、国民の皆様、これがイージスだ」
観たかたは、(結局)世界で数えるしかないイージス艦の性能に
驚かれるだろうと思う。そして日本は既に「兵器」を持つ国であ
ることを自覚すると思う。それから先の問題は各人によってこと
なるだろうと思うが・・。
両刃の剣というように武器は常に反対の意味で用いられる危険を
はらんでいるということは確かである。
**
イージス艦のサイト
防衛庁にも詳しい説明がある。
http://www.jda.go.jp/
http://www.jda.go.jp/JMSDF/data/equip/photo/kongo.htm
ファンのサイト
戦艦大和も一ひねりのようである。
http://tetu-80.hp.infoseek.co.jp/gun/warship2.htm
http://www.love-navy.net/
http://www.love-navy.net/aegis/qa.htm#q1

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July 24, 2005

宇宙戦争(2005年)

宇宙戦争公式サイト
http://www.uchu-sensou.jp/top.html
『宇宙戦争』2005年、スピルバーグ
7月16日に観てきました。1953年の宇宙戦争や
「インデペンスデイ」と相違してH.G.ウエルズの原作
にかなり忠実なのですが、「9・11」事件がかなり
映画に影響を与えているような気がしました。ジャン
ルはSFというよりホラーだと思います。
土曜だったのに入場者は10人ぐらいでした。スター
ウオーズの裏番組という感じです。
観たあとで、東京が同じ目にあう悪夢にうなされて暗
い映画だと思いました。その悪夢というのがリアルで
(地震の翌日の)朝、むかし乗っていた四駆のテラノ
で上司を向いに行くと、上司は元気に手を振っていた
のですが、マンションが斜めに傾いていていました。
周りを見ると次第に都心に向かうとほとんど戦後の
東京で「これじゃ、会社はないな」とふたりで意見が
合意して帰りながら、「そうだな、西東京でリフォー
ムの営業でもすんべか」と新会社の登記書を書くとこ
ろで終わりました。
話がそれた。画面構成が「スターウオーズ エピソー
ド3」より暗く、60点。
**
主演:
トム・クルーズ
ダコタ・ファニング
ティム・ロビンス
監督:スティーブン・スピルバーグ
原作:H.G.ウエルズ
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31518046
***
物語
映画はミクロの映像からはじまります。葉っぱの
上の水滴の中の微生物たちが描き出されます。
その後、下町にあるトムクルーズ演じる主人公の
アパートの光景に移ります。主人公は離婚してい
て子供達が遊びにきます。

あとは大筋で、H.G.ウエルズとおなじです。異星
人が遠い銀河からやってきたらしいということと、
地上を侵略する「トライポッド」というタコ足の
戦車が、大昔から地中に埋められていたという点
が違うくらいです。でもこのタコ足はシールドさ
れていてかなり手強い存在です。アーミー(陸軍)
も空軍(エアフォース)もほとんどやられてしまい
ます。異星人は侵略すると赤い植物を移植していき
ます。そして生き残った人々を食料として捕獲しま
す。この植物と捕獲されて吸い取られる?血の色が
同じで少し吐き気がするかもしれません。非常にリ
アルな赤です。
でも、最後はあっけなく、自滅するので何とか安心
といったところです。
彼らは自分達が地球という生態系に順応できるかは
研究してなかったようです。これは地球人が宇宙に
いった場合も同じで気を付けないといけないと思い
ます。

テーマは家族愛だと思いますが、背後にあるサブテーマは
テロでしょう。赤い植物はどうやらマルクス=レーニン主義
を象徴しているようですが、イスラム原理主義にも思えます。

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July 10, 2005

スターウオーズ シスの復讐

スターウオーズ エピソード3「シスの復讐」
スターウオーズ6部作の完結編。最初に4部が製作され、
5、6、1、2と続いてきた。エピソード3は共和国が
帝国と移行し、アナキンがダース=ベーダーとなる経緯
が描かれていて、主題は悪に陥る大人たちというところ
だろうか。悪・ダークサイドに陥る最大の要因は喪失、
失うことへの恐れだと言う解釈がされている。自分の死
や財産だけでなく、親しい者の死とかいったものも原因
だという。映像は最高だが、脚本の悪に陥る動機とアナ
キン役のヘイデンの演技が今一つ弱い。70点。
少なくても4000円のDVDを買う気にはなれない。
個人的にはシリーズ最高傑作はエピソード2だと思う。
***
2005年、アメリカ映画、ルカースフィルム製作。SF
主演
パドメ・スカイオーカー:ナタリー・ポートマン
アナキン・スカイオカー:ヘイデン・クリステンセン
オビ=ワン・ヶノービ:ユアン・マクレガー
メイス・ウインドウ:サミュエル・L・ジャクソン
ヨーダ(CG):フランク・オズ(声)
ドウークー伯爵(ダーク・テイラナス):クリストファ
                      ー・リー
パルパーテイン最高議長:イアン・マクダーミド
ダーク・シデイアス:イアン・マクダーミド
キャスト
監督:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
原作:マシュー・スートーヴァー(下記)
物語(ネタバレアリ)
映画はこの映画恒例の「遠い遠い銀河の果てで」で初まる。
クローン戦争はなおも続き、グリーバス将軍率いる(共和国
からの)分離派は惑星コルサントを奇襲し、パルパーテイン
共和国最高議長を誘拐した。

映像はコルサント上空での分離派通商連合と共和国軍との熾
烈な戦闘で始まる。通商連合の宇宙戦艦と共和国軍のスター
デストロイヤー群の間を二隻のジョダイファイターが飛んで
いる。パイロットは師のオビワンと弟子のアナキンである。
二人はパルパーテインの発している電波からグリーバス将軍
の戦艦に拉致されていることを突き止め、乗り込む。
ドウクー伯爵はオビワンとアナキンの前にわずかな時間で負け死
去する。
そして、なんとかパルパーテインの救出は成功する。帰ると柱の
影からパドメが迎えに来る。パドメは愛を語ったあと、自分の妊
娠を告げる。アナキンは祝福の言葉を返すが、複雑そうではある。
その後、彼は母シミの時と同じようなパドメの死去の悪夢を見る。
今度は死から愛する者を救うと決心するのだった。
 アナキンは共和国議長パルパーテインの推薦でジョダイの評議
員になるが、マスターにはなれない。彼の心には委員会に対する
不信がつのる。オビワンはその理由は権力の集中をすすめる最高
議長との距離の近さにあると説明する。
アナキンはパルパーテインの事務所に不満をこぼしにいく。
彼はそれを聞いたあと、それはジョダイ委員会から信頼されてな
いからだと言って、アナキンに最強のジョダイになる秘訣を伝授
する。パルパーテインはこういう。
「フォースのダークサイドを突き抜けると超人的な能力を身につ
けることができる」
「どうしたらその力を身につけられますか」
「ジョダイからは無理だ」
「フォースのダークサイドを学ぶのだ。そうすればあらゆるジョ
ダイを凌ぐだろう」

やがて分離派通商連合グリバース将軍の本拠地がウータパウであ
ることが突き止められオビワンが派遣されるが、アナキンは選ば
れない。
アナキンは再び、パルパーテインに会うためにオペラ劇場へと
赴く。パルパーテインは自分がダークサイドを操るシデアス卿で
あることをほのめかす。そして自分には死人を蘇生させる術があ
ることを告げる。アナキンはパドメが死ぬ夢を思い出し心が揺ら
ぐ。彼はジョダイ寺院に帰るとメイスに最高議長がシスであるこ
とを告げる。しかし、アナキンには同行を求めない。

ジョダイ委員会がパルパーテインを逮捕にやってくる。
メイスがいう。「議長、あなたを逮捕する。シデアス卿と言った
方が良いかな」
メイスとシデアス卿との決闘がはじまる。そこへアナキンもやっ
てくる。マイスはシデアスを追い詰めるが、指から出るダークサ
イドのパワーを受け高層ビルの彼方へ飛んで行く。
アナキンはパドメの命を助けることを引き替えにシデアス卿の弟
子となる。そしてダースベイダーと命名される。
「ジョダイは今や敵となった。ためらうベイダーよ。慈悲は無用
だ」
そして、クローン部隊にコード66(ジョダイの抹殺)を命令し
アナキンもジョダイ寺院へと向かう。アナキンはまず、子供の修
行者(パダワン)にライトセバーを向ける。

各地のクローン司令官にコード66が命令されジョダイは次々に
倒れる。ヨーダはウオーキーに助けられ脱出し、ジョダイに好意
的なオーガナ元老員の戦艦にのることができる。オビワンも岸壁
から池に落ちるが、溺死したものと思われて脱出することができ
る。
ジョダイは公上、共和国から姿を消し、パルパーテインは第一銀
河帝国の皇帝となる。共和国議事堂で皇帝の宣言がされると満場
の拍手がされる。

アナキンはシデアス卿に命令され、通商連合の分離派の始末に溶岩
の流れるムスタファーに向かう。行き先を告げられていたパドメは
ナブーの宇宙船でそこへ向かうが、オビワンも船倉に忍びこむ。
アナキンはパドメにシデアスを倒し、一緒に銀河帝国を支配しよ
うと誘うが、彼女は頑強に拒否する。
怒ったアナキンはフォースで彼女の首をしめる。パドメは瀕死と
なる。そこでオビワンがライトセバーを抜きとめる。そしてオビ
ワンとアナキンとの溶岩上での決闘が行われる。
この間にもコルサントの銀河帝国議事堂(元共和国議事堂)では
ヨーダとシデアス卿の戦いがされている。ヨーダは今一つで力が
及ばず、逃げ出す。
アナキンは火山の溶岩の河淵に残されるが、後にシデアス卿によ
って助け出される。そして機械化が行われ、黒づくめのあの姿に
なる。
科学の力で双子の子供は助かる。しかしパドメは男の子はルーク、
女の子にはレイアという名を付けて死ぬ。医療ドロイドは死の原
因が分らないという。何の問題点もないのだが、生きる気力がな
いのです、と。

オビワンはアナキンの故郷タトウイーンに逃れ、ヨ−ダも命か
らがら惑星ダゴバの沼地に逃れる。
**
喪失感とか死への恐れは本能的なものと思えるので、誰もが抱え
る弱味かも知れない。しかし、それが悪かという点については考
える余地があるのではないだろうか。
***
映画やそのパンフレットでは不十分なアナキンと最高議長との対
話をギリシア哲学風に楽しむには原作は不可欠。
「スターウオーズ-シスの復讐」ソニー・マガジン文庫、798円。
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31550913
エピソード3を趣味としてオタク風に楽しむにはこの本が一番。
「スターウオーズ--快適副読本」双葉社、1200円。
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31552222
自分も冒頭のような戦闘シーンに参加したい方はオンラインゲーム
だろうか。但し、アナキンやオビワンにはなれない。やられてもク
ローンとして復活できる(^^);;。
http://www.japan.ea.com/episode3/indexFlash.html
***
「悪の問題をもっとやりたい」
こういう方は少ないと思うが、私のこのブログの本、「人はなぜ悪
にひかれるか」「ヒトラー」などを読むと良いかも知れない。
私は本質的には善悪は神の視点でしか分らないと思う。人間にとっ
ては相対的な問題である。強盗の殺人と戦争の殺人は神にとっては
同じ「悪」である可能性は高いが、人間の世界では前者は悪で後者
は「善」である。奥さんを死から救うのは現代社会の一般的基準で
は善だがジョダイオーダー(戒律)では悪である。
フォースを調和して考えるとこんな感じだろうか?。

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