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November 28, 2005

パールハーバー(真珠湾)

最近は12月8日を忘れた方も多くなったとされる。
8月15日と対となる日、「開戦記念日」である。
アメリカの映画と著作を紹介したいと思う。
***
「パールハーバー」
http://www.movies.co.jp/pearlharbor/
監督:マイケル・ベイ
製作:マイケル・ベイ
   ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮:スコット・ガーデンアワー
脚本:ランドール・ウォレス
撮影:ジョン・シュワルツマン
特撮:ILM
音楽:ハンス・ジマー 
主演:ベン・アフレック(ダニー)
   ジョシュ・ハートネット(レイフ)
   ケイト・ベッキンセイル(イヴリン)
***
真珠湾攻撃を舞台に繰り広げられる青春ドラマ。最初の1/3はいか
にも恋愛ドラマのような感じだが、残りは愛国心たっぷりのシリアス
な戦争映画である。悪役は日本でルーズベルトは英雄である。
しかし、以前のような憎しみは感じられない。日本軍はかっこよく描
かれている。

映画は、のどかな南部の農園で始まる。幼いレイフとダニーが壊れた
飛行機の中で戦争ごっこをしている。
やがて1941年に場面は展開する。レイフは恋人イヴリンを残し、イギ
リスの戦地へと向かう。やがて、ハワイに転属をしたダニーとイヴリ
ンのもとにレイフ戦死の報が・・。放心状態のイヴリンはダニーに慰
めをもとめ結ばれる。このあたりから日本の大本営の動きとの同時進
行となる。日本軍(皇軍)の大本営の描き方は、戦国時代の本陣風だ
が、かなり美しい。12月になると、イヴリンの前に死んだはずのレ
イフが現われる。
 ギクシャクした二人の上に、日本の零戦の大群が飛んでいく。
・・・最後は東京空襲である。B25に乗り込んだダニーらに危機が・
・。
最後は冒頭のシーンと似ている・・。
****
従来アメリカでも日本でも真珠湾攻撃は日本の騙し撃ち、「レメンバー
パールハーバー」と言われていたが、最近ではきちんとした歴史書でも
ルーズベルト、アメリカの陰謀だったことが指摘されるようになった。
これは戦後も50年以上たち、日米関係も良好な上、アメリカで情報公
開法が施行されたからである。下記の本はその中でも良くできたアメリ
カの著者によるものである。
「真珠湾の真実--ルーズベルト欺瞞の日々」
ロバート・B.スティネット、妹尾作太男監訳、 文芸春秋、2001年 、
                            2100円。
日米の太平洋戦争は軍の「マッカラムの覚書」によって進められていた
アメリカの計画だった。ルーズベルト大統領はより大きな悪「ナチス」と
の開戦のきっかけを作るために最終的にパールハーバーを攻撃させた。
日本の暗号通信は早期に解読され、この計画に利用されていった。太平洋
戦争は物量戦で負けたのでなく情報戦で日本は敗北した、ということが分
かる本。
***
目次
第1章 わが人生最大の特ダネ
第2章 裏口からの参戦
第3章 ホワイトハウスの決定
第4章 ハワイ空襲警戒警報
第5章 見事な配備
第6章 あのスパイは泳がせろ
第7章 奇襲受入れ準備完了
第8章 紛れもない前兆
第9章 真空の海をつくれ
第10章マルタ皇太子妃との夜
第11章戦争は以外に早い
第12章無線封止神話の崩壊
第13章きわめて安い代価
第14章われわれはよい記録を残した
第15章退避方角は北だ
エピローグ
文書はすべて破棄せよ
***
日本軍伝統の「奇襲作戦」に対する評価が少し低いと思う。
人生、とくに会社経営や営業、そして恋愛において早い決断は大切である。
ながく考える組織や人は負け組みというのはよく言われる。

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November 13, 2005

アナスタシア

「アナスタシア」
セブンイレブン(7&i)で1000円ほどで販売中。
欧米の世界では良く知られる帝政ロシア、ロマノフ王家の王女
アナスタシアにまつわるミステリーを描いたファンタジーミュ
ージカルアニメメーション。ミュージカルとしてもまずまずで
アカデミー音楽賞にノミネートされている。
アメリカの20世紀フォックスアニメーション製作なのでロマ
ノフ王家に好意的な書き方をしている。
テーマは「愛」、とくに家族愛で誰でも楽しめる。
「春の雪」を見た後なので恋愛物には厳しくなってしまう。
最後はハピーエンドで王家や悪の権力よりも(二人の?)愛が
大切なことがわかる。愛があれば、すべてをつくりだせる。
(そう信じたい^^;;)
75点(少女アニメの好きな方は80点以上ではないかな)
公式サイト
http://www.foxjapan.com/movies/anya/
***
監督:ドン・ブルース/ゲイリー・ゴールドマン
製作:ドン・ブルース /ゲイリー・ゴールドマン
脚本:スーザン・ゴーシエ /ブルース・グラハム他
音楽:デイヴィッド・ニューマン
作曲:ステイーヴン・フラハーティ
作詞:リン・アハーンズ
美術:チャールズ・アームストロング
声の出演:
メグ・ライアン/アーニャ、王女アナスタシア
ジョン・キューザック/ドミトリ
ケルシー・グラマー/ウラジミール
クリストファー・ロイド/怪僧ラスプーチン
***
映画は1916年のロシアの宮廷舞踊会からはじまる。金銀宝石を身
にまとい、パリ仕立てのドレスをきた人々が優雅に舞っている。
王女アナスタシアはその中心のロマノフ王家の一員として幸せな
日々を送っていた。しかし、王家に恨みを持つラスプーチンの王
家の滅亡を唱える呪いによって、ロシア革命が勃発(1917年)。
初年時代の召使のドミトリの計らいで、彼女は皇太后とともに一
命を取り留める。しかし、宮殿からの脱出の途中で皇太后と離れ
離れになってしまい、その混乱で記憶も無くしてしまう。

「右か左か人生はいつも分かれ道」
アナスタシアは記憶を失い、孤児院でアーニャと名づけられ成長
し、シベリアの雪原を歩いている(どうやら動乱のロシアで失業
したようである)。神様に祈ると子犬のブーカがあらわれぺテル
スブルクに導く。そこにはパリに亡命した皇太后の謝礼金目当ての
詐欺師のドミトリとウラジミールがいる。2人とアナスタシアは
偶然、昔の宮殿で出会い、彼女はスカウトされる。
彼らは最初は汽車でパリに向かうが、列車事故で船に乗り換える。
パリに着くと皇太后の召使の面接試験が待っていた。しかし、道
中の二人の特訓と記憶の回復のせいでパスする。しかし、皇太后
は偽者に飽き飽きし会おうとしない(歴史的にも当時は沢山いた)。
なんとか、ドミトリのはからいで会おうと、オルゴールの鍵とペパ
ーミントの香りで元王女であることが判明する。しかし、蘇ったラ
スプーチンが行く手を阻む。ドミトリが助けに・・。

これからが始まり・・・。
***
ロマノフ王朝、ロシア革命、アナスタシア伝説、パリ(観光)
ローティーンの方は上記のサイトで十分学べる。
ロマノフ王朝に関しても中立的な描き方がされている。
DVDでも学べる。ネットでは1000円ものなし。
http://store.yahoo.co.jp/dvdirect/4980884107074.html






この映画は正面からロシア史を扱っているものでないし、帝政ロシ
アを賛美しているわけでない。しかし、背景に感じられるものがあ
る。ある種のノスタルジーだろうか。事実としては、恐らくアナス
タシアは火刑に処せられてなくなった(普通の奥さんとして生きた
可能性は残るが、もう元王女ではない)。ラスプーチンも明らかに
悪への象徴であり、伝説のノスタルジーである。
私はマルクス=レーニン主義も学んだせいか、この映画の歴史観自
体はロマノフ王朝に寄りすぎていると思う。少なくても帝政時代の
ロシアには貧困層が多く餓死者も続出していたし、社会的流動性が
なかったと思う。
帝政ロシアもソ連も物にたいするフェテシズム(唯物論?)であっ
たことにはかわりはないが・・、理想は感じられる。
この辺はさらにコメントで・・。

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November 04, 2005

秘密の花園/DVD

「秘密の花園」
永遠の名作をフランシス・コッポラがリメイク。
「グリーンスリーブス」の詩が印象的
(賛美歌では新年の曲として収録されている)。
『私たちの世界は愛の花園なのだ』
監督: アグニエシュカ・ホランド
製作: フレッド・フックス、フレッド・ルース
製作総指揮: フランシス・フォード・コッポラ
主演:
ケイト・メイバリー/メアリー
ジョン・リンチ/ロード・クレイヴン(伯父)
他。
***
映画の冒頭はインドのマハラジャの邸宅から始まる。
時代は19世紀のおわりだろうか。
少女メアリーは召使たちが着せ替えをしてくれるような裕福な生活を
しているが、両親にはかまってもらえない。毎日パーティで忙しいか
らだ。そんな時、大地震が起こる。孤児となる。
この辺から画像は少女の心を通した暗みを帯びた冷たい映像とな
る。両親の死によってインドからイギリスのリバプールへとやってく
る。彼女は、伯父の館へ引き取られる。しかし伯父も病弱な男の子
残して妻がなくなり、人嫌いとなっていた。やがて、メアリーは、長い
あいだ閉ざされて荒廃したままになっている庭園を見つける。その庭
園は荒んだメアリーや伯父らの心の象徴だった。彼女はその庭園を
「秘密の花園」と名づける。
彼女はメイドのマーサーやその弟の白馬のアラブ馬にまたがったディ
コン、そして病弱な伯爵の息子コリンと手入れをはじめる。やがて春が
やってきて花々は咲き乱れ、小鳥が飛び交う。・・
DVD
http://d.hatena.ne.jp/asin/B00005HC7T
購入
http://shopping.yahoo.co.jp/shop?d=vd&cf=0&id=397549
フランシス・ホジソン・バーネット
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%d0%a1%bc%a5%cd%a5%c3%a5%c8
***
私の家(NTL?)にも(東京の山奥なので地価が安く)庭園があるが、
やはり草ぼうぼう。営業と研究、そしてレッスンに忙しく構えない。
現代の日本の働く世代の抱える、心の状態なのだろうか。
最近は子供たちもそんな感じがする。
「秘密の花園」というのは「心」というところだろうか。

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November 03, 2005

「ピアノを弾く大統領」

「ピアノを弾く大統領」
ラブコメディだがかなりシリアスで、韓国の政治、教育、社会
を学べる。
テレビCMでDVDの宣伝がされている。「冬のソナタ」のチェ・ジウ
が流行のショートカットで出演している。
休日の昼下がりに最適。 70点ぐらいだろうか。コメディとして
は少し辛口か・・。韓国語学習教材としては政治・社会用語まで身
につくし、最適。
**
2002年韓国映画/93分
監督/脚本:チョン・マンベ
製作:シネ・ウィル/チェ・ジンス
脚色:クァク・ジェヨン
撮影:ピョン・ヒソン
照明:チョン・ヨンミン
美術:オ・ジェウォ
第16回東京国際映画祭協賛企画コリアン・シネマ・ウィーク
上映作品。
主演:出演:
チェ・ジウ:ハンミヌク大統領
アン・ソンギ:ウンス先生
イム・スジョン:ヨンヒ(大統領の娘)
***
映画の冒頭はソウルの路上生活の情景から始まる。ミヌク大
統領はホームレスに扮して話を聞いている。ホームレスがご
み同然に扱われている様子が描かれる。

一転、大統領の朝の出勤風景が映し出される。白バイに先導
されてミヌク大統領を乗せたリムジンがソウルの街を走って
いる。
娘のヨンヒのリムジンでの登校の様子や通っている高校の様
子が映し出される(中にはウンス先生もいるが・・)。
ウンス先生が新任の担任として紹介される。ウンス先生は学
校遍歴豊富で、近くのアパートで性転換手術を受けた「女性」
と暮らしている。
大統領の娘、ヨンヒは下校途中で男の同級生に万引きをさせ
るような問題児で、ウンスが教えてもらった番号に電話する
と「大統領府」だった(ここで大統領がショパンを引く姿が
出てくる)。それでもめげずにウンス先生は大統領に娘の実
態を報告する。大統領はあわててリムジンで学校へやってく
る。

しかし、ウンス先生のちょっとした計らい(実際やったら、
大変なことになるが・、まあコメディなので)でヨンヒにも
笑顔がもどる。そしてウンス先生とミヌク大統領の中も急進
展。当然ながら、スクープで大騒動に・・。

最後のほうの大統領演説はすばらしい。私も参考にと思って
いる。夢と希望を与えるのが大統領(首相?)だというのは
同感である。夢(と希望)を形にして愛と調和の世界を実現
するのが大統領だろう。
でもそれには国民が全員ホームレスでは難しい
わけで、経済(平和と投資の経済学)の繁栄が・・・。
***
参考サイト
http://bb.goo.ne.jp/special/korea/hanfes2005/piano.html
購入先
http://shopping.yahoo.co.jp/shop?d=vd&cf=0&id=400913
***
「ピアノを弾く大統領」になるためのレッスン機登場。
ローランドは液晶画面付き、デジピアノを今月末発売。
知る限りでは、88鍵のものでレッスン機能がついているのは
これだけである。
アンディ・ウイリアムスのポップスぐらいならこれで弾ける
ようになると思う。
http://www.musictrades.co.jp/instrument/2005/11/003/
ネタバレだが、ピアノのファンはこの映画に少しがっかり
だろうか。

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