« February 2006 | Main | May 2006 »

March 29, 2006

ナルニア国物語

http://www.disney.co.jp/movies/narnia/shell_content.html
ナルニア国物語
善悪がはっきり分かれている映画。悪く言えば偏見が強い
といえる。悪が「ロード・オブ・ザ・リング」の主人公と
似ている点が面白い。分かりやすく言うと悪がドイツで、
善がイギリスという感じである。これはC.Sルイスが、
「ロード・オブ・ザ・リング」の作者J.R.R. トールキン
と親友だったこともあるかもしれない。
SFXは90点のできだが、ストーリーの内容が短絡的な
勧善懲悪ものでつまらない。60点。
映画は宣伝と異なり、かなり暗い。
最終作が原作どおりなら善と悪の問題の解決はされないと
思う。
***
2006年米ディズニー映画
監督:アンドリュー・アダムソン
ジョージ・ヘンリー/ルーシー
スキャンダー・ケインズ/エドワード
ウイリアム・モーリズ/ピーター
アナ・ポップエル/スーザン
ティルダ・スウィントン/氷の女王
           /教授の秘書
***
時は第2次世界大戦である。
映画はナチスドイツによるロンドン空襲のシリアスな映像
からはじまる。このあたりは「戦場のピアニスト」とか
「シンドラーのリスト」のタッチである。子供たち4人は
かろうじて災難を免れ、北部の湖水地方の田舎に疎開する。
そこには大きな屋敷を構える教授と厳しい女性秘書が待っ
ていた。
そこでかくれんぼをしているうちにウオークインクローゼ
ットにまず、ルーシーが迷い込み「雪」のナルニア国に入
ってしまう。アンティークなガス灯がナルニア国の境界線
だった。彼女はフォーンのタムナスに出会い、彼の家に連
れていかれる。戦時中では入手が難しいお菓子や紅茶を与
えられる。
彼は氷の女王に彼女を引き渡そうとするが、思いとどまっ
て彼女を帰す。
あとは以下を参考。
http://narnia.yahoo.co.jp/movie/story/index.html

原作「ナルニア国物語」
C.Sルイス
岩波少年文庫で出ている。7冊5080円。
http://item.rakuten.co.jp/book/1613038/
PS2とDSにはゲームソフトあり。
善悪をはっきり決めているのでゲームはわかりやすいが、
動物愛護の精神からいくと問題が多いかもしれない。
この映画やゲームを観てシベリアンハスキーが虐待されない
ことを祈りたいものである。
http://www.disney.co.jp/interactive/narnia/narnia.html
***
キリスト教徒の方にはC.Sルイスが神学者でされることも
知っていると思う。この考えではキリスト教VSイスラム
教の最終戦争が起きるような気がする。1950年代の古
い神学である。
一般的にライオン=アスワンはイエス=キリストをモチーフ
としているとされる。この解釈は正しいが、それと勧善懲悪
のファンタジーを結ぶ意味が分からない。


| | Comments (5) | TrackBack (24)

March 19, 2006

エクソシスト2 /1500円DVD

1977年、米国映画
ジャンルはホラーだが、神秘的な幻想が続くだけで、
ホラーシーンがなく宗教映画である。この辺で評価
が分かれる(「復活信仰」が主題である)。
善と悪の問題を扱った思想映画ともいえる。
「エクスシスト」1をみたほうが、分かりやすい。
が、DVDには回想シーンがあり、それをみれば十分。
1作目は悪魔を強調しすぎて、心理的に良くない。
しかし、2作もローマ教会やコプト教会の思想が分
からないとただのアメリカとアフリカの写真集になる。
95点。
エクソシスト2@映画生活
***
監督: ジョン・ブアマン
製作: ジョン・ブアマン&リチャード・レデラー
脚本: ウィリアム・グッドハート 
撮影: ウィリアム・A・フレイカー
特殊効果: アルバート・ホイットロック
特殊メイク: ディック・スミス
音楽:エンニオ・モリコーネ
主演:
リチャード・バートン/ラモント神父
リンダ・ブレア・/リーガン
キティ・ウィン/女優、母シャロン
ルイーズ・フレッチャー/精神科医タスキン
マックス・フォン・シドー/メリン神父
ジェームズ・アール・ジョーンズ/昆虫学者&祈祷師、コクモ
***
冒頭は、メリン神父の弟子であるラモント神父のエクソシス
ト(悪魔祓い)のシーンで始まる。
すぐに、女子大生になったリーガンの学園祭向けのタップダ
ンスの練習シーンに変わる。しかし、彼女は母親のシャロン
の勧めで精神科医のタスキン博士からまだセラピーを受けて
いた。
ラモント神父は教会の枢機卿から第1作「エクソシスト」の
事件(思春期のリーガンの悪魔祓い)で死んだメリン神父の
調査を命じられる。メリン神父は悪魔を恐れすぎて異端であ
る、悪魔崇拝に落ちたのではないか、という嫌疑がかけられ
ていたのだった。
タスキンとリーガンの病院にラモントは訪れる。タスキン博
士は同期催眠という方法で脳波を同調し、リーガンの記憶か
らメリン神父の姿を映し出す。
ラモント神父は、リーガンの中にまだ悪魔が取りついている
可能性見出す。悪魔祓いに成功するためにはアフリカにいる
祈祷師(コプト教の導師?)コクモに会わなければならない
ことを知る。彼はメリンが40年前に悪魔パズズから救った
人物だった。
彼は聖地の近くでコクモにあい、彼に助けを乞う。彼はラモ
ントに言う。
「お前は神を信じてない。信仰を示せ。剣山を渡れ」
コクモの前には剣山の池があった。
「私の信仰はキリストの再生にある」(正確な訳は復活)
ラモントは答える。足を進めることができず、倒れる。
リノウムの床の上で目覚める。幻想だった。コクモは昆虫学
者でバッタの研究をしていた。・・・
帰国すると、リーガンと共に前作でメリン神父が死んだ家に
いく。
***
結局、悪魔(悪とか敗北とか)に負けないためには、悪魔を
恐れたり過大に意識しないことが必要であり、それには死を
全く恐れないことが要求される。「復活信仰」がそれである。
それは全てにおいて成功する黄金律なのかもしれない。

| | Comments (57) | TrackBack (0)

March 13, 2006

エクスカリバー/DVD

「エクスカリバー」
「キングアーサー」(既に紹介済)が歴史的なのに対し
宗教的な作品。聖杯伝説も出てくる。
1981年英映画、140分
監督:ジョン・ブアマン
製作:ジョン・ブアマン
原作:トーマス・マロリー
脚本:ロスポ・パレンバーグ
   ジョン・ブアマン
撮影:アレックス・トムソン
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
   ワーグナー
出演:ナイジェル・テリー/アーサー王
ヘレン・ミレン /モーガナ
ニコラス・クレイ/ランスロット
ニコル・ウィリアムソン /マーリン
*****
英国がまだ、ブリテンと呼ばれていたころの伝説である。
まだ、各地に群雄が闊歩していた。アーサーの父、ウーサ
ーは魔法使いマーリンから王者になるものが与えられるエ
クスカリバーを与えられ、国家を統一しようとするが自分
の色欲に負け倒れる。
マーリンによって育てられたアーサーが騎士の従者として
馬上試合にやってくる。彼は自分の主人の剣を盗まれてし
まい、探しているうちに岩に刺されたエクスカリバーを抜
いてしまう。彼は直ちに騎士に叙階され王への道を歩み始
める。やがて円卓の騎士がそろい、ブリテンの統一を果た
すが、やがてアーサー王も病にかかり、国家が蝕まれ衰退
していく。そこで聖杯の探求が始まるが・・。マーリンの
魔法を盗み、アーサーに子供を作らせたモーガナが立ちふ
さがる。ランスロットの弟子パルジファルが聖杯を見出す
が・・。聖杯の秘密とは・・。それはアーサー自身?
***
エクスカリバーは一般に「勇気と決断の象徴」とされてい
る。王、為政者には勇気と決断が必要ということであるし、
それが資質だという一種の教えなのだろう。同時にこの剣
の持つようなカリスマがいるということと思う。
また、この映画でアーサー王が言うように、国家というの
はこういった伝説から生まれたものといえるかもしれない。
国家も人々の心から、言い換えれば信仰から形づくられる
ものである。実際に手に触れられるものでない。
法律学、国家学などでも簡単に説明されているが「存在」の
根源は神話、思想である。
**
それは歴史にも経済にもいえることである。特にネット社会
に入ってからそれは明らかになってきた。
歴史・時間は多くの人の思い考えによって作られる。確かに
それだけで説明できない、自然現象(神の介入といおうか)
によっても変化されるが、すくなくても未来は我々の考えそ
のものなのである。ネガティブに考えれれば未来もネガティ
ブになる。
それが「アーク」とか「聖杯」の秘密である。

山海堂 映画版エクスカリバーの模造が売られている。
http://www1.kamakuranet.ne.jp/sankaido/excalibue%20new.htm
学問的研究サイト
アーサー王の研究サイトにエクスカリバーもある
http://www.chitanet.or.jp/users/10010382/index.html-ssi
http://www.chitanet.or.jp/users/10010382/htm03/p00345.html
***
1998年の「エクスカリバー」はアドベンチャー的である。
http://direct.nagase.co.jp/dvds/ItemDVLF-1.html

| | Comments (4) | TrackBack (21)

« February 2006 | Main | May 2006 »