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June 24, 2007

幸せになるための恋の手紙/ネタバレ

「幸せになるための恋の手紙」THE OTHER SIDE OF HEAVEN
最近、DVDになった映画。手紙ものが結構好きなので借りたのだが、
キリスト教の映画であった。作者の青春記でドキュメンタリーもの
に近い(キリスト教では「証し」という)。宗教の研究などにも役
にたつと思う。内容は重くない。神への感謝と恋人(現在妻)への
感謝に満ちている。80点。もう少し恋人への愛の表現(詩とか)
があっても良いかも・・。仕事柄そうもいかないか?。
詳細の分かるページ。
http://www.transformer.co.jp/products/TMSD_127.html2001年米映画/110分
原作 ジョン・H・グローバーグ
製作 ジェラルド・R・モーレン
ジョン・ガーベット
ティム・コディントン
監督・脚本:ミッチ・デイヴィス
撮影:ブライアン・J・ブレーニー
視覚効果: ガイデッキ・ヴィジュアル
主演:
クリストファー・ゴーラム:グローバーグ/宣教師
アン・ハサウェイ:ジーン
ジョー・フォラウ
ナサニエル・リーズ
ミリアマ・スミス 他
**
物語
映画は1953年のブリンガム大学のダンスパーティから始まる。
グローバーグはダンスのバンドをしている。ジーンは恋敵と踊っ
ている。ダンスはドレスを着たままくるっと回ったり、抱きつい
たりと狂乱している。グローバーグは嫉妬してジーンを連れ出し、
自宅の庭に行く。池の上のブランコにジーンを乗せて、満月を見
せる。
 やがて、神学部出身の彼にはトンガ行きの辞令が出る。自分の
教団の信徒の全くいない未開の地へと向かうのだった。彼の父は
「息子よ、けして戻るな」という。彼の教団の準備不足でフィー
ジーなどで逮捕されてたりしながら、トンガ本島に到着する。そ
こで1200KM離れた赴任地を教えられる。そこは完全な未開地
で言葉学びながら、教会を作ることが使命だった。島に着くと何
人かの協力者が待っていた。すぐ、説教を命じられるが、言葉が
通じない。最初の説教は失笑のうちに終わる。そこでまず、聖書
の現地語への翻訳からはじめる。ジーンからの手紙が心の拠り所
だった。
 最初は家も教会も(もちろん電話・電気も)なかったが、島民
の協力でなんとか、かやぶき(ヤシぶき?)の小屋ができる。しか
し、彼の教会の信徒は数人だった。ライバルの教団の牧師の協力
も得られない。
 ある日、島民が木から落ちた子供を連れてくる。子供の息はな
い。手を置き、神に祈り、マッサージを続けると蘇える。その事
件がきっかけとなり彼の教会の信徒が増えていく。
 彼の宣教の協力者の青年が誤って怪我をし、破傷風にかかるが
今度は癒されない。「光が見えます。光がこちらにやってきます」
と彼はつぶやく。グローバーグは「その光にむかって歩め」という。
 やがて、島にハリケーンがやってくる。地上のすべてをなぎ倒す。
食料をほとんど失う。何週間たっても船はやってこない。飢餓との
闘いがはじまる。彼はジーンに遺書代わりの手紙を書く。「最近、
幻をみる。だんだん、光に包まれてくる様な気がする」
 しかし、それまでライバルだった牧師にジャムをもらう。それは
彼の最後の食料だった。少したって船がやってきたが、牧師は亡く
なる。
 彼の宣教はさらに続く。大きな嵐の中で難破も経験する。

 やがて、彼の任期は終わる。ジーンとの結婚式が行われる。海辺
でのシーンになる。
***
「プラダを着た悪魔」のハサウェイが宣教師(伝道師)の恋人を演じて
いるのが印象的。でも宣教師はあんなドレス買って上げられるのだろう
か。
****
アメリカのサイトなどでも調べたが、これはグローバーグ先生の実話
で臨死の言葉や「奇跡」も事実のようである。

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June 10, 2007

トリスタンとイゾルデ

「トリスタンとイゾルデ」2005年米映画/20世紀FOX/123分
公式ページ
http://movies.foxjapan.com/tristanandisolde/
1500年前から伝わるケルトの伝説で、中世ドイツの詩人シュトラス
ブルクが叙事詩にした。ワグナーもオペラ化している。シェイクス
ピアもこの作品を基ネタにして「ロミオとジュリエット」をかいた
と思われる。
 この映画の脚本では文学批判がされていて、歴史的になっている。
主演のトリスタンを「スパイダーマン」のジェームズ・フランコが
演じている。歴史ものもなかなか演技である。
 予告編ではかなり濡れ場が強調されているが、あまりない。女性
向だろう。
 少し短くしすぎて、分かりにくいかもしれない。90点。
監督:ケビン・レイノルズ 
総指揮:リドリー・スコットほか 
脚本:ディーン・ジョーガリス 
音楽:アン・ダドリー 
主演:
ジェームズ・フランコ/トリスタン
ソフィア・マイルズ/イゾルデ
ルーファス・シーウェル/マルケ 
***
ローマ支配が終わったころのイングランドの話である。そのころ
イングランドはフランスのノルマンディ(コンウオール)まで領
地を持っていたが、アイルランドの支配下にあった。
 映画は父子がコンウオールでウサギ狩りをしているところから
はじまる。父はアラゴンで子はトリスタンである。ウサギ狩りか
ら戻ると、イングランドの集会が始まる。議題はアイルランドの
攻略作戦だった。しかし、その密会は発覚し、アイルランド兵が
やってくる。子供のトリスタンやマルケらわずかな騎士たちだけ
を残し、全滅します。
 トリスタンはマルケに引きとられ成長します。やがてイングラ
ンドは再興しトリスタンも成長しますが、ふたたびアイルランド
がやってきます。トリスタンは敵の将軍と戦い勝ちますが、自ら
も剣に塗られていた毒のせいで死にます(仮死したともみれる)。
彼は、海に向けられて船葬されたのでした。
 しかし、彼の船はアイルランドに流れ着きます。打ち上げられ
ていた彼を偶然にもアイルランドの王女イゾルデが発見し、生き
返らせます。海岸の小さな小屋で愛が芽生えます。二人は深い関
係になりますが、イゾルデは自分を偽名で名乗ります。やがて、
アイルランドの王に知られトリスタンはコンウォールに逃げます。
 アイルランドはふたたび、コンウォールにきますが今度は和議
を申しでます。闘技会を催し、優勝者に自分の娘、イゾルデを差
し出すというわけです。トリスタンは王女が助けられた相手とは
思わず、自分の王、マルケのために闘います。王女は王のために
差し出されたのでした。トリスタンは闘技会で優勝しますが、王
女イゾルデがかって愛した女性であることを知り、落胆します。
やがて、マルケとイゾルデが結婚しますが・・。というわけです。
 でも、この映画では結局、二人は結ばれる、ようです。
:::
名場面 芸術派の映画だけに多い(少し映像が暗いような気もす
るが)。
マルケ王とイゾルデの結婚式のシーン。小船でイゾルデがやって
きてマルケ王の待つ接岸する。小船と桟橋の松明の光が海と二人
を神秘的に照らし出す。マルケ王の素顔をコントラストを落とし
て暗くしているのでトリスタンのようにもみえる。
 
 トリスタンとイゾルデのローマ橋でのシーンはどれも美しい。
名言
「愛は死より強い」
「あなたの瞳には私が映る。私の瞳にはあなたが映る」
「愛は神様がつくったもの」
「生は死より尊いが、愛はもっと尊い。愛は朽ち果てず、死を超
越する」
ワグナー『トリスタンとイゾルデ』(オペラ)
http://www.kk.iij4u.or.jp/~takuya/tristan.html
ワグナーのものは少しストリーが違う。原作に忠実といえば、忠実
かもしれない。映画の音楽もよいが、やはりワグナーを流して欲し
かった。

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