« June 2007 | Main | October 2007 »

July 29, 2007

タワーオブタイタンズ

GyaO配給の良質な映画を見つけたので載せる。
(2007年9月18日まで。夏休み特集)
www.gyao.jp/sityou/catelist/pac_id/pac0004541/

「タワーオブタイタンズ」1998年仏伊合作
ジャンルはアドベンチャーになっているが、SFともとれる。
第一次大戦後のアフリカを舞台としている。テーマは旧約聖書の
創世記から抜き出されている。人間の罪と赦し(和解)の問題が
全編を通して描かれると思う。聖書に詳しい人は『巨人』の物語
だけでなく『カインとアベル』『命の水』の物語があることに気
がつくと思う。
 正確には『巨人の塔』というのはアラブの物語で、旧約聖書の
巨人の話よりも話が広がっている。
 トラッド系のサファリファションの好きな方もなかなか観れる
し、モリコーネの音楽も憂愁を帯びていて美しい。
ハッピーエンドである。            80点。
製作 ブレンダン・フィッツジェラルド / スティーヴン・ノース
監督 アルベルト・ネグリン
脚本 ジョージ・イーストマン / アルベルト・ネグリン
原作 ヴァレリオ・マンフレディ
撮影 ダニエル・ナンヌッツィ
音楽 エンニオ・モリコーネ
特撮 ステファノ・マリノーニ
***
冒頭
時は1919年、フランス=トルコ戦争時から始まる。
兄のジョンシャノンが弟のマイケルを探して、トルコ近隣のフランス陣
地に(複葉の)飛行機でやってくる。しかし、マイケルはすでにトルコ
の陣地に旅立った後だった。シャノンもマイケルも『巨人の塔』を探し
ていた。
北アフリカのサラール砂漠には伝説の巨人族の遺跡、「巨人の塔」があ
るというアラブの伝説があったのである。そこに黄金があると信じられ
ていた。
映画はトルコ人の父娘が砂漠の谷を歩く場面に変わる。その奥には『巨
人の塔』につながる扉が見える。イスラムの導師である父は扉を開ける
が・・。
 やがて、数年がすぎジョンの娘、ダイアンが行方不明となった父と
『巨人の塔』を求めて、助手のニールとやってくる。そこに新しい導師
のラシードも加わって歩みを続ける。

前半はレオンとアドリエルのロマンスとしてみることもできる。


映画の周辺

聖書(新共同訳で)
創世記 / 6章 1~4節
1: さて、地上に人が増え始め、娘たちが生まれた。
2:神の子らは、人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした。
3:主は言われた。「わたしの霊は人の中に永久にとどまるべきではない。人は
肉にすぎないのだから。」こうして、人の一生は百二十年となった。
4:当時もその後も、地上にはネフィリムがいた。これは、神の子らが人の娘たち
のところに入って産ませた者であり、大昔の名高い英雄たちであった。
解説サイト
www.geocities.co.jp/HeartLand-Icho/3902/b_nephylym.html
トルコ戦争、トルコ史
www.kaho.biz/turkey.html
結局それは、『巨人の塔』にあったのは黄金でなく、砂漠の民にとって
もっと大切な水、そして愛(赦しと和解)であることがわかる。
**
考古学や聖書学(私のは比較宗教学?)は映画と違って冒険はないかもし
れないが、夢と希望があって3度の飯より面白い(^^)。素晴らしい。

| | Comments (12) | TrackBack (35)

July 16, 2007

夏物語

『夏物語』
監督:チョ・グンシク
脚本:チョ・グンシク/キム・ウニ
音楽:シム・ヒョンジョン
主演:
イ・ビョンホン/ ソギョン
スエ /ソ・ジョンイン
オ・ダルス/
予告はこちらのサイトのほうが早く出る。
http://www.cinemart.co.jp/contents/natsu2007/index.html
***
ある日、老人となったソギョン教授の元に「初恋の人を探すテレ
ビ番組」への出演依頼が舞い込む。ソギョンは容姿も悪くなく、
身体にも不都合もないのに未だに独身だった。
番組取材のために訪ねてきた構成作家スジンに、ソギョンは古び
た1冊の本を差し出した。
 その本をきっかけに1960年代の独裁時代の青春が描かれる。
彼は学生時代、農村に働きに行った村の女性・ソ・ジョンインと
恋に落ち、責任を取るはずだった。
 映画は現在のソウルから1960年代の夏の農村へと場面が行
き来する。
 ソ・ジョンインはヒノキの茂る元実家に住んでいた。彼女はヒ
ノキの木や葉を大切にしていた。
両親は死んだとされていたが、実際には北朝鮮で生きていた。村
で彼女が勤めている図書館が火災となり、二人はソウルへ向かう。
 ところが、大学構内で学生紛争にまきこまれて、特別警察に二
人は連行される。ソギョンの父親は大物で手助けで、解放される
が、ソ・ジョンインは駅で消えてしまう。
40年後、ソギョン教授は ソ・ジョンインが幸いにも学校の教
師をしていたことをスジンに教えてもらい、そこに向かう。
 学校にはヒノキが植えてあり、そこで彼女に『出会う』。
公式サイトの映像がそのシーンである。
(どうして、年取ってないの・・、それは見た人だけの秘密。
宗教の領域かもしれない・・)

スジンのキャストが分からないのだが、スエの二役だと思う。
歌を歌うだがソ・ジョンインとスジンの声が同じだし・・。
めがねをかけると分からない。


Photo

 ヒノキでなくヒイラギ?

| | Comments (10) | TrackBack (47)

ジャスミンの花開く/DVD

「ジャスミンの花開く」(茉莉花開)大河?ロマンス

http://www.jasminewomen.jp/
中国文化の勉強に見てみた。
公式サイトのコラボーレーションのところをみると分かるように
どちらかというと女性向の作品である。結構深刻な話題を扱って
いるが、希望で幕を閉じている。
 ツァンツイーのファンもそれなりには楽しめる。が、わたしは
ツァンツイーは王女とか天女の役の方が似合うと思った。一人で
3時代3役をしている。
 助演のジョアン・チェンも3時代3代出ていて、なかなかの演
技である。
監督:ホウ・ヨン
原作:スー・トン
主演
茉モ(1930年代):ツァン・ツイー
莉リー(1950年代)
花ホァ(1980年代)
茉・莉の母:ジョアン・チェン
花の祖母:
孟モウ:チァン・ウェン
杜トウ:リィウ・イェ
偉ジェ:ルー・イー
物語:
1930年代
上海の写真屋さんの娘のモは映画館通いをしながら、店番をし
ている。
そこに映画会社の社長のモウがスカウトにやってくる。彼女は
一躍スターになるが、モウとの間に子供ができてしまう。やが
て日本軍がやってくるとモウは香港に逃げる。家に帰って彼女
は娘を産み、リーと名づける。しかし、母は理髪店の男ともめ
て自殺してしなう。
1950年代
文化革命の時代、リーは学校(実業学校?)のバスケ部にいる。
そのキャンプテンの共産党員のトウーに憧れ、恋人となる。
母のモに反対されつつも結婚し、トウーの家にはいる。しか
し、労働者の文化に不慣れで上手くいかず母の写真館に帰って
くる。彼女は不妊症で養子ホァをもらう。やがて、ホァのこと
でリーとトゥーはもめて、二人とも自殺する。
1980年代
ホァは大学に入ったばかりのジェと結婚し、彼を連れて祖母モ
の写真館にやってくる。やがて、彼は日本に留学して疎遠とな
り、離婚を申し入れてくるがホァは妊娠していた。祖母のモも
亡くなってしまう。
 やがてホァは夜中に産気づくが、タクシーがつかまらず路上
で女の子を出産する。
 母子は、写真館を後にして上海のマンションへ移る。
**
いずれの時代でも母、祖母のジョアン・チャンが優しく見守っ
ていて心和むものがある。

| | Comments (5) | TrackBack (36)

« June 2007 | Main | October 2007 »