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November 03, 2008

映画「ファウンテン」

「ファウンテン--永遠につづく愛」
物語は近代と現代を行き来する。永遠の命を求めつつ、永遠の愛
を捜し求める話だと思う。映像は聖書(近代スペイン)の世界と
マヤ文明の世界、そして現代の医学の最先端の世界を行き来する。
それらの中で主人公が座禅し瞑想する場面はヒンズー教の世界で
ある。共通するのは「命の木」のモチーフである。
ラブストーリーに分類されていて、TUTAYAでは上位ランキングだ
が・・。私には難しい。感性的に観るものなのかな。80点
http://movies.foxjapan.com/fountain/index.html
2007年 アメリカ映画
配給 : 20世紀フォックス映画
監督・脚本 : ダーレン・アロノフスキー
原案 : ダーレン・アロノフスキー&アリ・ハンデル
主演 : ヒュー・ジャックマン(トミークレオ博士、騎士)
    レイチェル・ワイズ (イージークレオ、スペイン女王)
    エレン・バースティン (女医)
***
物語
映画冒頭
修道師風の騎士(21世紀ではクレオ医学博士)が古い城の中で創
世記3章24節を筆写している。(内容は下記参考)

中南米の秘境の奥地を3人の騎士が歩いている。主人公はインディオ
と戦いながら、ピラミッドの祭壇を上がる。祭壇上には炎の剣を持つ
祭司がいる。祭司と戦うが主人公は刺されてしまう。
「死を畏怖することを学べ」

 現代の主人公クレオ博士が病院で「命の木」を瞑想しながら研究し
ている。瞑想の中で「命の木」の樹皮を採取している。
 猿のドノバンを用いて、脳腫瘍の削除の手術をしている。新薬と中
南米の木の樹液を混ぜて新しい試みをする。それは自分の妻、イージ
ーの脳腫瘍を治療するための試みでもあった。
 クレオは家に帰り、妻のイージーと時間を過ごす。イージーは「フ
ァンテン」という小説を書いていた。それは騎士である前世の夫と女
王である自分の愛の物語だった。女王に永遠の命をもたらすために、
騎士は神父や仲間と南米に向かう。
 映画は後半に近づくほど、瞑想のシーンが多くなる。
猿への実験を元に、イージーの手術をしようとするが、時間がない。
しかし、イージーは既に死を受容していた。「死は創造されたものな
の」
結末は、良く分からない展開となる。

輪廻転生で二人は永遠の愛を得ることはできたが、永遠の命は・・。
死を受容することで、生の意味がわかり永遠の命を得ることができる
とも思えるのだが。
***
この物語は以下の物語をモチーフにして書かれている。
創世記2章
9:主なる神は、見るからに好ましく、食べるに良いものをもたらすあ
らゆる木を地に生えいでさせ、また園の中央には、命の木と善悪の知
識の木を生えいでさせられた。
16: 主なる神は人に命じて言われた。「園のすべての木から取って
食べなさい。
17:ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べ
ると必ず死んでしまう。」
創世記 / 3章 24節
こうしてアダムを追放し、命の木に至る道を守るために、エデンの園
の東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた。

創世記において、神は最初は、「善悪の知識の木」から食べるな、と
命令したが、「命の木」から食べるなとは命令してなかった。それゆ
えにエデンにおいては永遠の命は保障されていた。
「命の木」は哲学的概念で実際にある可能性は少ない。もしかすると、
ある植物と植物の樹液の交合である程度、寿命が延びるかもしれない
が・・。SFの域を超えない。
wikipedia参考。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E5%91%BD%E3%81%AE%E6%A8%B9
この版のwikiはもう一本の木を「善悪の知識の木」を「知恵の実」と
しているが、正確でない。善と悪をわけることである。
マヤ文明については下記ページを参考にしてください。
http://www32.ocn.ne.jp/~maya_copan/mini.html

http://www.miho.or.jp/booth/html/doccon/90000044.htm

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