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June 01, 2009

映画「天使と悪魔」

http://angel-demon.jp/
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ハーヴァード大学の宗教象徴学の権威であるロバート・ラングドン
は、歴史上最も謎に包まれた秘密結社・イルミナティの復活の証
拠を発見し、彼らが最大の敵とみなすカソリック教会=ヴァチカン
に致命的な脅威が迫っていることを知る。イルミナティの計画が
密かに進行していることを突き止めたラングドンはローマに飛び、
美しいイタリア人女性科学者・ヴィットリア・ヴェトラと協力してこの
脅威に挑んでいくが・・・。封印された暗号、危険な地下墓地、歴
史ある大聖堂、そして・・・ラングドンとヴェトラは400年の歴史を持
つ古代のシンボル=暗号をたどり、ヴァチカンを救う唯一の手掛り
を探っていく。
***
予告編 youtubeより

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◎『天使と悪魔』は宗教的に"無害"とバチカン機関紙
【CJC=東京】世界中で大ヒットとなった『ダ・ヴィンチ・コード』の
続編『天使と悪魔』について、バチカン(ローマ教皇庁)の機関紙
『ロッセルバトレ・ロマノ』は、5月6日付の映画評論及び論説で、
「非常に商業的で歴史的事実は不正確」だが、「教会にとって危
険ではない無害なエンタテインメント」と評価した。
 バチカンは第1作『ダ・ヴィンチ・コード』のキリストをめぐるナゾ
や、宣教団体『オプス・デイ』に関する描写に問題があるとして、
強く反発していた。
「原作は両方とも、教会とある派閥の対立を描くというテーマは
共通しているが、善と悪のパートが違う」と同紙は述べている。
『天使と悪魔』は『ダ・ヴィンチ・コード』と同じダン・ブラウン原作
小説をロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演で映画化。続編
ではあるが、時間的には『ダ・ヴィンチ・コード』よりも前の設定で、
ローマを舞台にアメリカ人の学者ロバート・ラングドンがバチカン
にまつわるナゾを解いていくというスリラー。
 製作の米ソニー・ピクチャーズは、昨年、重要なシーンに登場
する歴史的建造物サンタ・マリア・デル・ポポロ教会とサンタ・マ
リア・デラ・ヴィットリア教会での撮影許可を、イタリア当局に申し
込んでいた。ただ教会の使用許可はバチカンからも取得しなけ
ればならず、この映画に関してバチカンは許可を出さなかった。
***
『ダ・ヴィンチ・コード』では、イエス=キリストとマグダラのマリア
の結婚説に基づいて、その秘密を守るシオン修道会とオプス・
デイの闘いを描かれている。その際、教理の重要部分である神
の子キリストを侵害するものとして批判していたようだが、今回の
『天使と悪魔』では、宗教と科学というテーマ、教皇庁と過去にあっ
たイルミナティの対立である点に相違がある(ブラウンはイルミナ
ティの時代を少し変えているが・・)。
 この映画ではバチカンについての話題が多く、バチカンを知る機
会にもなるのでは、と思った。教皇選挙である、コンクラーベにつ
いてとか、バチカンの礼拝堂とかについてかなり知識が入る。ここ
で問題になるのが、「創世記」・天地の創造なのだが、昨年ノーベ
ル物理学賞になった素粒子物理学の理論が使われている。最近、
バチカンは科学について理解を示している。
 この点は、いわゆるプロテスタントのファンダメンタル主義者の方
が保守的である。
カトリックと科学関係の記事を引用。
世界キリスト教情報 第925信(2008.10.06)
◎「新しい技術、新しい関係:尊重・対話・友情の文化の推進」=
広報の日主題
【CJC=東京】バチカン(教皇庁)広報評議会(議長=クラウディオ・
マリア・チェッリ大司教)は9月29日、来年5月に記念される第43
回世界広報の日のテーマとして、教皇ベネディクト十六世が「新し
い技術、新しい関係:尊重・対話・友情の文化の推進」を選んだ、
と発表した。
 カトリック教会が定める「世界広報の日」は、新聞、雑誌、テレビ、
ラジオ、映画などのメディアを通して行なわれる広報の重要性を認
識し、これらの広報機関を用いて行う福音宣教について教会全体で
考えることを目的としている。
 広報の日に向けての教皇メッセージは、今後発表される。
世界キリスト教情報 第943信(2009.02.16)
【CJC=東京】『種の起源』で進化論を唱えた英国の博物学者チャ
ールズ・ダーウィン生誕200年の2月12日、ゆかりの地、英中部
シュルーズベリーなどで記念行事が行われた。
さらに今年11月には『種の起源』発表から150年を迎える。英国
各地では11月までさまざまな催しが開かれる。
13日には『種の起源』が執筆されたロンドン郊外の旧宅も改修を
終えて公開された。
進化論は発表当時、神が人間を創造されたとする創世記の教え
に背くと受け取られ、英国国教会では、神の教えに反するという
批判が出るなど、科学界や社会の注目を集めた。
 英国国教会は08年9月15日、ダーウィンに対し、進化論発表
当時の対応は、17世紀にガリレオの天動説に対して犯した錯誤
を繰り返した感情的な反発で、過剰防衛的なものだった、と公式
サイト上で謝罪した。バチカン(ローマ教皇庁)も文化評議会議長
ジャンフランコ・ラヴァージ大司教が、記者会見で「進化論と聖書
のメッセージの間に相反するところはまったくない」との見解を示
し、教皇ベネディクト十六世や最近の先任教皇が進化論に興味を
示していることを明らかにした。進化論はキリスト教と両立すると表
明している。

物理学の宇宙の創生については、下記を参考(やさしいものを引
用している)。
http://home.h03.itscom.net/abe0005/ 
http://home.h03.itscom.net/abe0005/uchuu/uchuu-intro/uchuu-intro.htm 
このビッグバン理論は1948年に、アメリカの物理学者ジョージ・ガ
モスによって提唱された(宇宙の生成を時間的に長く捉える「プラズ
マ宇宙論」という新説もでているが、現代も多数説である)。
「ビッグバン」の過程は以下のような感じである。

1) 何もない処に、10 -34cmの超三二宇宙が誕生。
その瞬間、「時間」「空間」「重力」と「エネルギー・物質」が生まれた。
温度は100兆×100兆度の超高温。
この中に現在の宇宙の構成するもの全てが凝縮されていた。
2) 10 -44秒後
宇宙は、1cmの大きさに急激に膨張 (例えば1ミリが 1,000億光年の
大きさへ拡大と等価)(インフレーション宇宙)
超高温の世界を素粒子 (クオーク)、光子、電子が飛び交う。
3)100分の1秒後
温度1,000億度 ・3分46秒後温度も9億度に下がり、水素やヘリウム
の原子核が結合し、宇宙の基礎が出来上がった。ここ迄を通常 「ビッ
ク・バン」(Big bang)呼ばれている。
***
つまり、1CMにも満たないミニ宇宙が突然現れ、現在のような広大
な世界になった、という理論である。観測によってその規則性、秩序
が確認されているし、加速器の実験に裏づけられている。
なぜ、それが起きたかは物理学(量子宇宙論)の対象外だし、説明
されてない。「神が創造した」という解釈でもよいわけである。が、旧
約聖書の「創世記」1章(祭祀資料)はこういったことを説明するため
に書かれたのでない、と私は思う。神がこの世界の創造者であり、
すべてのものを「良し」とされたという真理が書かれている、とまとめ
ておく。
読みやすくレベルの高い本というとホーキング博士の本が良いと思う。
「ホーキングの宇宙」、Quark編集部編、講談社、1990年。
「ホーキング宇宙を語る」S・W・ホーキング、早川書房、1990年。
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宇宙がこのまま膨張続けるのか、あるいはホーキングがいうように
ある時点で収縮するのか、ということが、最近の多数派の学界の方
向のようである。わたしはホーキング個人は好きなのだが、膨張説
のほうが正しいように思う。
ムック本の「ホーキングの宇宙」にあるようにホーキングの根拠の一
つである収縮するブラックホールというのは観察されていないというの
が難点である。

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